〜本有引力〜

本と本がつながりますように

「お弁当とおしゃべりのポットラック」on 1/13

すっかり遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願い致します。 元日から、非常につらく厳しい出来事が続いております。能登での震災をはじめ、被害に遭われた・遭われている方々に、心よりお見舞い申し上げます。少しでも早く安心を得られますよう、心より…

2023年、毎月の一冊

仕事も家のこともまだまだ納まっていない今日このごろですが、#木曜日は本曜日 というタグをつけた記事を上げ始めた本年の、本屋活動の〆として、最後の記事を上げたいと思います。 一年の活動を総括してみたり、「今年の一冊」について書いたり……ということ…

「おうち、」2023、開催します

「おうち、」 「おうちにあったら楽しいもの並べました」というコンセプトで、浅草橋にある昭和の邸宅を改装した心地よいギャラリーで2006年から、2年に1回開かれている、ユニークなグループ展。 ……数字が合いませんね(笑)実は途中でちょっとした手違い…

キタカガヤフリー2023 来訪記

10月最終の週末(28日・土、29日・日)、大阪でキタカガヤフリー 2023 オータム & アジアブックマーケットというイベントが開かれました。 kitakagayaflea.jp このイベントは、大阪を拠点に、ローカル・カルチャーマガジン「IN/SECTS」を発行するLLC インセ…

伊藤亜紗さん✕池上ブックスタジオ トークイベント開催しました!

先週末の9月23日(土)、美学者の伊藤亜紗さんを池上ブックスタジオにお招きして、トークイベント「今だから話したい。本と居場所とまちのこと」を開催しました。 販売用の本も用意して、準備完了。 朝、聞き手の二人と一緒に池上駅まで亜紗さんを迎えに行き…

先駆者としての本(本に生えた草の葉から01)

私の読む本にはよく草が生えます。(いえいえ、「www」ということではありませんwww) 書き込みをするのが苦手な私は、その代わりに気になったところにペタリペタリと付箋をはります(本の長期的な保存の観点からは、あまりよくない方法だということはわかっ…

伊藤亜紗さんの本 ✕ ◯◯?

このブログでもお知らせしましたように、9月23日(土・秋分の日)に、障害を入り口に人の体のあり方・可能性について考えている研究者・伊藤亜紗さん(東工大教授)を池上ブックスタジオにお招きして、トークイベントを行います。もうまもなくですね。 座席…

私の「ぼうけん図書館」

前回は、現在、立川のPLAY!MUSEUMで開催されている「エルマーのぼうけん」展(〜10/1)の展覧会レビューをお届けしました。その展示の最後には、「冒険家、写真家、学者、スポーツ選手、 絵本作家や文学者ら、挑戦する」さまざまな人たちがおすすめするもの…

エルマーとりゅうに会いに行った!

もう2週間ちょっと前になりますが、7月半ばから立川のPLAY!MUSEUMで開催されている「エルマーのぼうけん展」を見にいきました。 展示を見てきてから描いた、鉛筆スケッチ 世界中で愛される名作「エルマー」シリーズ。原作は1948年〜1951年刊行、日本では1963…

【9月23日】伊藤亜紗さんトークイベント開催します!

7月から、池上ブックスタジオのさるうさぎブックス棚では「伊藤亜紗さんと読む “体”がひらく世界」と題して、障害を入り口に人の体のあり方・可能性について考えている研究者・伊藤亜紗さんの本の特集をしております。 そしてこの度、9月23日(土)に伊藤亜…

小泉佳春「Before」展@森岡書店銀座店

掲題の展示に行ってきました。 小泉佳春さんは、女性誌やライフスタイル系の雑誌を中心に活躍された写真家です。2000年代中頃、雑誌や書籍でハッとする写真を見つけると、小泉さん撮影のものだった、ということが多々ありました(今回の展示案内で、森岡さん…

本で味わう朝ごはん・余録

前回は「本のなかの朝ごはん」をテーマに、本の話、映画の話などを取り上げました。 その記事を書きながら、いや、遡ればもともとその発端となった世界の旅と朝ごはんのトークを聞きながら、私自身の「旅の朝ごはん」の記憶を思い返していました。そこで今回…

本で味わう朝ごはん

前回は、7月21日、22日(金・土)に池上ブックスタジオで行われたイベント「ワクワクおいしい 世界のはなし」の紹介をしました。 イベントで取り上げた絵本『あさごはんで世界いっしゅう』(汐文社)のタイトルからの連想で、世界の台所探検家・岡根谷実里さ…

ワクワクおいしい 世界のはなし(池上ブックスタジオイベント)

7月21日(金)・22日(土)の2日間、池上ブックスタジオでは「ワクワクおいしい 世界のはなし」というイベントが開催されました。(おかし文庫さん・はいくやさんの共催) おかし文庫さん&はいくやさん謹製のフライヤー 『世界の食卓から社会が見える』と…

プラハとベルリン、本の旅(3) 赤いゾウとオセロット

前回は、池上ブックスタジオで始めた新しいフェアについてご紹介しましたが、再びプラハとベルリンの旅に戻りたいと思います。 最初の記事で述べたように、今回の旅の主目的はベルリン。でもせっかく遠い欧州の地まで足を伸ばすので、ドイツ・ベルリンとは異…

「伊藤亜紗さんと読む “体”がひらく世界」

「プラハとベルリン、本の旅」の途上ですが、今日は別のお話を。 ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、池上ブックスタジオは、30㎝四方ほどの棚を借りて、それぞれの棚主が本を並べて販売する、いわゆる「シェア型の本屋」です。 2020年9月のオープンか…

プラハとベルリン、本の旅(2) 「百塔の街」で出会った故郷の風景

今回の旅は、到着した日はベルリンで過ごし、翌日プラハに移動して2泊、それから再びベルリンに移動して3泊という旅程でした。 どちらの町でも、いろいろな書店・図書館を訪れたので、プラハとベルリン、それぞれの町ごとに紹介したいと思います。というこ…

プラハとベルリン、本の旅(1) はじまりは『ベルリンうわの空』

前回に引き続いて、子の卒業にまつわる本の話。 3月末から1週間強、小学校の卒業式を終えたばかりの子と二人で、プラハ・ベルリンを旅してきました。 旅のきっかけは、ベルリン在住の漫画家・香山哲さんの『ベルリンうわの空』でした。 2022年の春先頃、子…

2023年春、小さな卒展

※旧ブログ(note、g.o.a.t)のときから、本業その他の忙しさによって、更新頻度が極端に落ちるブログで申し訳ございません(この言い訳ももうすっかり定番になっております) 最後の更新は昨年大晦日。今年ももう半分を終えようかというところで(昨日はもう…

【振り返り】思った以上に、できていない2022

大晦日目前で急に予定が変更になり、夕方、家でふっと少しだけ時間ができたので、今年の日記(メモ)をザッと振り返ってみました。すると、思った以上に同じようなことを日々積み重ねていたこと、そして思った以上に大したことができていないという事実に、…

彩り豊かな異国の本が並ぶお店・タバネルブックス(&足を延ばして、あんず文庫へ)

ご好評をいただき、会期を1週間延長しました「池上線開業100周年記念企画 沿線“本”まつり」ですが、いよいよ今日11/4(金)と明日5(土)を残すのみとなりました。このブログでは、ご協力いただいた沿線にまつわる出版社さんや書店さんのご紹介をしてきまし…

江戸の「もんきり遊び」から、昭和のくらしへ

紙を折って、型を重ねてはさみで切って、開いてみると……なんとも美しい文様が表れます。 江戸時代の人々が楽しんだという「紋切り遊び」、それを「もんきり」というモダンなかたちで復活させたのが、御嶽山にある出版社・エクスプランテです。 「もんきり」…

心のなかの“言葉”を大切にする出版社ーーナナロク社

池上線と大井町線が交差する町・旗の台。この町に、一点一点、いつも魅力的な本をつくり続ける小さな出版社があります。ナナロク社 (そういえば、ゲンロン、コトノハ……と、池上線沿線の出版社にはカタカナ名が多いですね 笑) 豪快な、でもどこか遠くを見て…

魔法の庭のような、絵本のお店ーーティール・グリーン

3年ぶりのお会式で、特に万灯行列のあった昨夜は大いに盛り上がった池上から、ひとつ隣の駅へ。千鳥町には、まるで絵本や物語のなかに出てくるような、それは素敵な本屋さんがあるのです。駅から歩いて7分ほど。住宅街のなかに、板組のような白い壁と味わ…

隣町珈琲ーー本でつながる「共有地」

" data-en-clipboard="true">お会式前ということもあり、話が一気に池上に飛びましたが、改めて五反田側に戻って、荏原中延へ。今回ご紹介する話題は、本にまつわる人であり、場所であり、そしてそこからできた本のこと。 荏原中延駅と、大井町線・中延駅の…

3年ぶりの、お会式の前に

「お会式」を知っていますか?他所の土地の方にとってはあまりなじみがないかもしれませんが、池上のまちに暮らす人にとっては、一年で最も大きな行事のひとつと言ってよいと思います。池上のまちの顔でもある池上本門寺は、日蓮宗の大本山。「会式」という…

池上線には、「街の手帖」がある

池上線は、五反田から蒲田まで15駅、片道30分ほどでたどり着きます(もちろん追い越しをする急行なんてありません)。車両もわずか3両編成の、都内の列車ではとても小さな路線です。 そんなささやかな鉄道ですが、池上線にはなんとこの路線の名前を冠する雑…

「池上線 沿線“本”まつり」、本日から始まります

ノミガワスタジオのアベケイスケさんが、素敵なフライヤーを制作してくれました。 深い緑色は、往時の池上線の車両カラーですね。 本日13時より、池上ブックスタジオにてお待ちしております。 そして、今日はすぐちかくの古民家カフェ・蓮月さんにて、池上ま…

企画は五反田から始まった

この度の池上線の「沿線“本”まつり」のアイデアは、ある本を読んでいて、ちょうど五反田駅で池上線に乗り換えた瞬間に降りてきました。 その本は、ノンフィクション作家・星野博美さんの『世界は五反田から始まった』(ゲンロン)です。 " data-en-clipboard…

「池上線開業100周年記念企画 沿線“本”まつり」開催します(10/1〜10/29)

※イベント名、若干修正しております。まもなく10月ですね。池上ブックスタジオの所在地でもある池上の名を冠する「池上線」は、この10月6日に100周年を迎えます(1922年、蒲田ー池上間で池上電気鉄道により運行開始)。そんな折に、たまたま池上線沿線と関わ…