〜本有引力〜

本と本がつながりますように

彩り豊かな異国の本が並ぶお店・タバネルブックス(&足を延ばして、あんず文庫へ)

ご好評をいただき、会期を1週間延長しました「池上線開業100周年記念企画 沿線“本”まつり」ですが、いよいよ今日11/4(金)と明日5(土)を残すのみとなりました。

このブログでは、ご協力いただいた沿線にまつわる出版社さんや書店さんのご紹介をしてきました。最終回となる今回は、池上線と本の関わりの新しいかたちを作っていってくれるであろう、若い店主さんが営む魅力的な書店を紹介したいと思います。
(※最終回と言いつつ、実はもう一箇所、ご紹介をしたいところがあります。こちらは会期終了後にイベント全体を振り返りながら、またお伝えできれば)

最寄り駅は石川台。駅を出て、雪ヶ谷八幡神社のところから急な坂道を上りきり、細い道を一本入っていくと、住宅を改装した素敵なたたずまいの古書店タバネルブックスがあります。

2019年11月にオープン。1960年代から現代までの古本を扱うセレクトショップで、絵本・イラスト・アート・デザインを中心に、読み物・漫画など多彩な本が並んでいます。若き店主さんによるこだわりのセレクトで、チェコを中心とするヨーロッパの古書の品揃えがとても充実しており、日本のものとは異なるデザインや色彩が目に楽しい空間です。

◆お店情報
タバネルブックス
・OPEN
 木・金 14:00〜20:00
 土・日 13:00〜19:00
・〒145-0065 東京都大田区東雪谷2-30-3

そして、ちょうどこの週末から、タバネルブックスさんが強く押しているチェコにまつわる、なんとも楽しそうなイベントが始まります。

チェコニイク(11/5〜11/27)

私が「本業」のほうでお世話になったことのあるイラストレーター・松本沙希さんが関わる企画もあるようです(11/17〜27)。

ぜひぜひ、足を運んでみてください(くれぐれも、坂にはご用心を!)

そして、「池上線沿線」からはちょっと足を伸ばすかたちになりますが、ご近所にある素敵な本の場所、せっかくの機会なので一緒にご紹介したいと思います。

今回の「沿線“本”まつり」では、『本さんぽ タバネルブックスとあんず文庫のある町』という冊子を取り扱っています。

今ほどご紹介したタバネルブックスさんと、もう一軒、やはり若き店主が近年オープンした古書店あんず文庫さんを主題とする、手製本のあたたかさが感じられるZINEです。

あんず文庫さんは、大田区山王と馬込のあいだにある古書店で、ジャーマン通り沿いにぽつんとともるオレンジ色の灯りが目印です(駅としては、京浜東北線・大森、あるいは都営浅草線・馬込から)。店名の由来は、室生犀星の小説『杏っ子』。かつての馬込文士村にかかわる作家や作品、そしてそれらに共鳴するような本が並んでいます。素敵なバーカウンターで、コーヒーや洋酒をいただくこともできます。文学を愛する店主と、本をめぐるお話をゆっくり楽しんでいただきたいお店です。

◆お店情報
あんず文庫
・OPEN
 月・金・土・日 14:00〜20:00
・〒143-0023 東京都 大田区山王2-37-2 パセオ山王101

タバネルブックスもあんず文庫も、若い店主が近年オープンし、それぞれに創意を重ねているお店。その2つの魅力的な古書店を軸に、そのまわりの町を紹介したのがこの『本さんぽ』なのです。ぜひこちらを片手に、池上線沿線の“本さんぽ”を楽しんでください。

 

【池上線開業100周年記念企画 沿線“本”まつり/開催概要】
◆会場:池上ブックスタジオ(東京都大田区池上4-11-1第五朝日ビル1F/東急池上線「池上」駅より歩8分)
◆期間:10月1日/7日、8日/14日、15日/21日、22日/28日、29日 +11月4日/5日(金・土)
◆オープン時間:各日13時〜18時
◆イベント内容:
・池上線沿線にまつわる本の販売(主に新刊書籍)
・池上線沿線にまつわる本の展示
・沿線にある書店や出版社の紹介