〜本有引力〜

本と本がつながりますように

「おうち、」 2つの本棚

うっかりしているうちに、前回の記事を上げてからもう3ヶ月(1年の1/4!!)が過ぎてしまいました……それほど余裕がなくなってしまったのは、明日から始まるこちらの展示のための準備が大きな理由の一つでした。

「おうち、」

“おうちにあったら楽しいもの並べました”

2年に一度開かれる、仲間どうしでつくりあげる心地よい展示。会場は、隅田川沿いに立つ趣きのある邸宅を継いだギャラリー。親戚の家に遊びに来たような、のんびり楽しい時間を味わえるところです。

15年目(第8回)の今回は、うつわ、陶、鋏、スプーン、革の鞄、絵、写真、唄、などなど。

新型コロナの問題が落ち着かない状況で、開催については、ギャラリーの方々と参加者とで慎重に考えを重ね、感染予防対策に十分に配慮したうえで、開催することに致しました。そのような状況ではありますので、積極的に「いらしてください」とは言い難いのですが、無理のないかたちで、ご興味をもっていただける方は、まずは展示の情報を見ていただけると嬉しいです。

そうそう、申し遅れましたが、私・さるうさぎブックスは前回(2019年・第7回)より、「本」の人として参加しております。他のイベントや現在の池上ブックスタジオでの活動と同様に、その場に合わせて本を選び、並べます。

そしてもう一つ、この「おうち、」という展示についての冊子の制作にも取り組んでいます。

前回制作したvol.1では、「おうち、」のこれまでの歴史や、過去の出展者を含む「おうち、」メンバーのインタビューなどを掲載しました。

そして今回のvol.2では、2019年の前回から2021年開催の今回へ……ということで、「19、20、21」というテーマの特集を企画しました。

「19、20、21」というと、ちょうど成人を迎える年を挟み、誰にとっても人生の一つの転機といえる頃ではないかと思います。そこで、「おうち、」のメンバーが19、20、21歳の頃、何をして、どんなことを考えてきたのかについて、現在から振り返って語ってもらいました。

このテーマを考えた際にはまったく想像もしていませんでしたが、前回(2019年)と今回(2021年)の間に入る2020年は、新型コロナの影響で、社会的にも個人の価値観においても、考え直し、考えを深めることが多い時期になったのではないかと思います。それぞれの過去を振り返る話ではありますが、今、そしてこれからを考えるうえでも、非常に興味深い話がたくさんありました。ぜひ、ご一読いただければ嬉しいです。

また、編集の都合上、私自身の「19、20、21」の話は冊子には収められておりません。その代わりというわけではありませんが、「おうち、」の会場では、私自身が「19、20、21」の頃に読んだ本を中心に選書をして並べてみたいと思います。

(まだ設営途中の様子です)

6月5日(土)〜13日(日)

11時〜18時(最終日は17時まで)

@ルーサイトギャラリー(浅草橋)

土日は基本的に在廊の予定で、平日もどこかで1日は顔を出せればと思っています。もしよろしければ、遊びにいらしてください。

そして、「おうち、」の開催に併せて、池上ブックスタジオの棚の本も一新しました。

「おうち、」にちなんで、今回の選書テーマは「おうちとかぞく」。心地よい家と暮らしについての本や、印象に残る家のエピソードについて書かれた本、そして家から家族に想像を広げ、いろいろなかたちの「家族」について考えさせてくれる本などを並べております。

もちろん、冊子「おうち、」vol.1、vol.2 も置いておりますので、ぜひ池上でもご覧いただければ嬉しいです。

みる たのしみ。

さわる たのしみ。

つかう たのしみ。

おかえりには わくわくを いっしょに。

「おうち、」の2つの本棚でお待ちしております。